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組合長挨拶

               
                          
  
 私たち森林組合が管轄する豊後大野市、臼杵市野津町は、大分市、佐伯市、竹田市、臼杵市に隣接し総面積74,255ヘクタールのうち、74%に当たる55,000ヘクタールが森林であります。
 その中で民有林面積は約47,000ヘクタールで、その内の人工林は約22,000ヘクタールとなっており、人工林率は44%となっています。林分は7齢級以上の杉、桧林が大部分を占め、伐期を向かえた森林が数多く存在しています。

 また、森林の特徴として、当地区は、昔から、炭の生産、椎茸の栽培が盛んであり、特に大分県が日本一を誇る乾椎茸生産量では、当地区が大分県でもトップを占め、栽培に使われるクヌギ、コナラの人工林、天然林が数多く点在しています。その中で、当組合は3,835人の組合員の負託に応えるため地域の中核的林業の担い手として、森林整備、木材共販、製材品製品の加工販売を中心に事業を展開している所であります。

 森林整備では、国の指針である「森林林業再生プラン」に基づき、林地の集約化を図りながら、路網整備の促進と同時に、経営計画の樹立を図りながら、提案型施業の受委託を強力に推進し、高性能林業機械を駆使しながら、低コスト林業を目指している所であります。
 また、作業班員の若返りを図るため、平成15年度から「緑の雇用制度」を積極的に活用し、現在では、25人の若年労働者(整備センター職員)が直営作業班として、林産事業に精を出しています。彼らが出材した素材を、出来るだけ高く売るために、毎月2回共販所を開催し、県内外の製材業者に良質材を提供している所であります。以前は年間の販売実績が10,000㎥程度でしたが、今では年間取扱量で30,000㎥を超すまで伸びています。

 また、当組合では、出荷された素材に少しでも付加価値を付けるため、平成5年度から、製材業に取組んでいます。製品がグリーン材から乾燥材へとシフトされていく中で、平成17年度から乾燥材製品の販売に取組み大分方式乾燥材「おおのwood乾太郎」を県内外に販売を行なっています。特に当組合から販売される大分方式乾燥材製品は、一般的な乾燥材と比較して評判も良く、出荷が間に合わない状況です。

 東日本大震災以来、日本経済は円高の進行、ユーロ安の状況の中で、私たち林業・木材産業取巻く情勢も厳しい状況に変わりませんが、組合員の社会的地位の向上、豊かな森を次世代に引き継ぐことをモットーに汗、知恵を出し合いながら、役職員が一丸となって取り組む事を約束し、挨拶にかえさせて頂きます。  

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